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ただ一途に咲いて

仏道に「往生」という言葉がありますが、これは一日一日を大事にして生きる生き方のことです。
そして死ぬのは、神さま仏さまにお任せすればよい。
「花の命は短くて」という有名な言葉がありますが、それは人間の嘆きでしかありません。
坂村真民さんの『花』という詩に、このようにあります。

花には
散ったあとの
悲しみはない
ただ一途に咲いた
喜びが残るのだ

花は、自らの美しさを誇示しょうとして咲いているのではありません。
人間が見ていようと、見ていまいと、ただ懸命に、「花だから咲く」のです。
自分に与えられたいのちを、与えられた環境の中で、与えられた役割を精一杯、
ただひとすじに果たして、次の世代にいのちをつないでいくのです。

朝顔は朝に咲いて夕べにしぼみ、夕顔は夕方に咲いて夜明けにしぼむ。
でも、一生懸命に咲いたのですから、朝顔も夕顔も決して悲しんでいないでしょう。
咲くのが、朝顔、夕顔の喜びなのです。

私たちが花を見て美しいと感じるのも、その花の形や色などの見た目だけにあるのではなく、
自らの生命を全うし、ただ一生懸命に咲いている、そのひとすじの気持ちが私たちを感動させるのですね。
私たち人間にもまた、自らに与えられた生命を精一杯に喜び、全うする役割が与えられているのではないでしょうか。

今日一日、自らに与えられた仕事を精一杯に喜んでさせて頂けるかどうか。
自分の中から喜びを生み出す稽古こそが信心であります。人間にとって感謝にまさる生き甲斐はないのですから。
この自分の中から、どれだけの喜びが現れ出るか。
花も咲かせ、実も結ばせて、ただひとすじに咲き切ろうとするところに美しさが生まれるのです。

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