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花はなぜ美しいのか

八木重吉(やぎ じゅうきち)は、昭和二年に二十九歳の若さで亡くなった敬虔なクリスチャンの詩人です。
信仰と詩の合一を目指し、短くもひたむきに生き抜いた彼の作品は、彼の死後二十年以上経って世間から注目され、
今なお多くの人の心に光を与え続けています。

そんな彼の作品の中に「花」という詩があります。
花はなぜ
美しいか
ひとすじの気持ちで
咲いているからだ

彼にとって花が美しいのは、形や色などの見た目にあるのではなく、「ひとすじの気持ちで咲く」ところにあるのです。
自分を美しく見せようとか、人に褒められようとか、そんな余計なことを考えずに、ただ「花だから咲く」、
そのひとすじの気持ちが私たちを感動させるのだと。人間もまたしかりであります。

お道の教えにこのようにあります。
『これまで、神がものを言って聞かせることはあるまい。どこへ参っても、
 こちらから願うばかりであろう。それでも一心を立てれば、わが心に神がおられるからおかげになる。
 生きた神を信心せよ。天も地も昔から死んだことはない。…祈るところは、神と一心である』


自分を生かし自然を生かし、この天地全体を生かしている大いなる働きがあります。
一心とは、一つの心と書く通り、その働きと一つになるということ。
我欲を張らず、物事に執着せず、ただひとすじに神に心を向けるということであります。

花は誰のために咲くのか。誰のためでもありません。花は、ただ花であるがゆえに咲くのです。
自分に与えられたいのちを、与えられた環境の中で、与えられた役割を精一杯、ただひとすじに果たして、
次の世代にいのちをつないでいくのです。
私たち人間もまた、自らに与えられたいのちを全うする役割が与えられているのです。
この自分の中から、どれほどのものが現れ出るか。
そこに一心を立て、ただひとすじに咲こうとするところに美しさが生まれるのです。
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