人間の真
作家で詩人の高見順さんの晩年の話です。
食道がんのために病床に横たわっていた時、ふと窓の外を見ると、
激しい風雨のなかを少年が新聞を配達している姿が見えた。
その姿に胸を揺さぶられ、次の詩を書かれたそうです。
なにかをおれも配達しているつもりで
今日まで生きてきたのだが
人びとの心になにかを配達するのが
おれの仕事なのだが
この少年のようにひたむきに
おれはなにを配達しているだろうか
ひたむきな新聞配達の少年の姿が晩年の作家魂に火を灯したのです。
私たちの心に火をつけ、生きる力を与えるもの。
それは、決して見た目や才能ではありません。
よいことでも、わるいことでも、人間が重大なことにぶつかって、
その人の本気が出ている時というのは、人を惹きつける力がある。
そこに人間の真(まこと)、本体が現れ出ているからです。
毎日を本気で生きていこうとするならば、感謝を中心に置かなくては続きません。
人間にとって感謝にまさる生き甲斐はないのです。
地位があっても、金持ちであっても、感謝できなければ決して幸福とはいえません。
今日一日、自らに与えられた仕事を精一杯に喜んでさせて頂けるかどうか。
後で振り返って、今日一日よかったなぁと生き甲斐を感じ、幸せを思うかどうかが一番肝心なことであります。
火は自身が暖かいばかりでなく、周囲のものまで暖かくします。
自身が明るいとともに、周囲のものまで明るくするのです。
人も同様に、自身が感謝で本気の毎日を送るなら、
その周囲にもそのような人や出来事が増えていくことになる。
それが道にかなうということです。
食道がんのために病床に横たわっていた時、ふと窓の外を見ると、
激しい風雨のなかを少年が新聞を配達している姿が見えた。
その姿に胸を揺さぶられ、次の詩を書かれたそうです。
なにかをおれも配達しているつもりで
今日まで生きてきたのだが
人びとの心になにかを配達するのが
おれの仕事なのだが
この少年のようにひたむきに
おれはなにを配達しているだろうか
ひたむきな新聞配達の少年の姿が晩年の作家魂に火を灯したのです。
私たちの心に火をつけ、生きる力を与えるもの。
それは、決して見た目や才能ではありません。
よいことでも、わるいことでも、人間が重大なことにぶつかって、
その人の本気が出ている時というのは、人を惹きつける力がある。
そこに人間の真(まこと)、本体が現れ出ているからです。
毎日を本気で生きていこうとするならば、感謝を中心に置かなくては続きません。
人間にとって感謝にまさる生き甲斐はないのです。
地位があっても、金持ちであっても、感謝できなければ決して幸福とはいえません。
今日一日、自らに与えられた仕事を精一杯に喜んでさせて頂けるかどうか。
後で振り返って、今日一日よかったなぁと生き甲斐を感じ、幸せを思うかどうかが一番肝心なことであります。
火は自身が暖かいばかりでなく、周囲のものまで暖かくします。
自身が明るいとともに、周囲のものまで明るくするのです。
人も同様に、自身が感謝で本気の毎日を送るなら、
その周囲にもそのような人や出来事が増えていくことになる。
それが道にかなうということです。
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