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器量

 『何事も、承服いたせば安心なり』

茶道を大成させた千利休(せんのりきゅう)の孫の

宗旦(そうたん)にこのようなエピソードがあります。


ある日、宗旦と親交のある和尚さまが、

寺の庭に咲いた「妙蓮寺」という銘のある椿の一枝を小僧に持たせて、宗旦のもとへ届けさせました。

しかし、椿の花はもろく落ちやすいものでありますから、

気をつけていたものの、途中で花を落としてしまい、

小僧は宗旦にこのことを、自分のそそうでありますと深く詫びました。


すると宗旦は、怒るどころか、この小僧を茶席に招き入れ、

銘入りの竹の花入に小僧の持ってきた花の無い椿の枝を入れ、

花入の下に落ちた花を置きました。

そして一言、「ご苦労様でした」とニッコリ笑って、小僧の労をいたわって帰したということです。


さすが茶の道を極めた方は違いますね。

花を落とした小僧を許し、落ちた椿をも「落下の風情」としてそこに美しさを見出す。

なんと器量の大きい、ユーモアと人情味にあふれた態度でしょうか。


よく、「あの人は器が大きいから、人の上に立てる」とか

「あの人は仕事は出来ても器が小さいからダメだ」という言葉を耳にしますよね。

信心が篤くなるということは、まさに心の器が大きくすることに他なりません。

自分の好き嫌いで物事を受けとめようとしないで、

起きてくることは全て神様の差し向け、そこに自分にかけられた願いを受け取ろうとするから、

自然と心が大きくなり、「それもまたよし」と思えるようになってきます。

普段、「こうでなければならない」と決めつけていることが、

どれだけ自分や人の心を縛り、自由を奪っていることやら分かりません。

しかし、そもそも「こうでなければならない」ことなんて、実は何一つ無いはずなのです。

「それもまたよし」と承服する心を身に付けましょう。

そうした心の余裕は、必ずわが身に徳を授け、人間の器を大きいものにしてくれるのですから。
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