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心の病とは

徳川将軍家の兵法指南役であった

柳生宗矩(やぎゅうむねのり)の言葉にこのようにあります。

『病とは、心の病なり。心の病とは、心のそこそこにとどまるを云うなり』

心をとどめるというのは、執着するということですね。

その執着こそが心の病なのだと。


天下無双と言われた剣豪も、

執着からいかに離れるかということを問題にしたわけでありますが、

人間関係における執着での最たるものが、「許せない」という想いであります。


「許せない」という想いとは、過去に自分が傷つけられた出来事に執着して、

誰かを責め続けている心の状態を言います。

責め続けることで心が晴れるならばそれも良いですが、

逆に心は苦しくなっていくのです。

そもそも他人を悪く思うこと自体、

自分自身の心が乱れ、傷つくことであり、

相手との間柄もさらに悪くなっていく。

まさに損をすることばかりなのです。


お道の教えにこのようにあります。

『我を出すな。わが計らいを去って神任せにせよ。

天地の心になっておかげを受けよ』


「許す」というのは、相手がした行為を肯定することでもなければ、

自分の心を押し殺して我慢することでもありません。

ただ、その事柄への執着から離れるのです。


相手が自分を傷つけたのは、相手が人間的に未熟であったが故のこと。

確かに悪いと言えば悪いことでしょう。

しかし、悪いものを悪く思うだけでは、自分の心がますます苦しくなっていくばかりです。

ですから、そのような苦しい想いは神様に預けてお任せしましょう。


そして自分自身の心は、この大空のように広く晴れ渡り、

この大地のようにすべてを受け入れられる心にならせて下さい、と祈りましょう。


そのようにして執着を放していくことが出来たならば、

この人生は、もっと生きやすく、もっと楽しくなるはずです。
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