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自分の顔

リンカーンが大統領の時に、

彼の親友がある人を内閣に入れたらどうかと薦めましたが、

リンカーンは、「彼の顔が気に入らないから嫌だ」と返しました。


それを聞いた親友が、「顔は生まれつきなんだから、彼に責任はない」と反論したところ、

リンカーンは「人間というものは、四十歳にもなれば自分の顔に責任がある。あんな顔をしているのではだめだ」

そういって断固受けつけなかったそうです。


リンカーンが言いたかったのは、顔そのものではなくて、

顔に表れる表情や雰囲気のことでしょう。 

人生経験をある程度積んだ四十代にもなれば、

それまでの生き方や考え方が自然と顔に表れてくる、というのは納得できる考え方です。


さて、それでは「いい顔」とは一体どのような顔なのでしょうか。

お道の教えには、このようにあります。


『このお道は喜びの道であるから、それをご信心申す者が、

 喜ばぬつらい顔をして日を過ごしてはならぬ。

 天地の親神様をご信心するのじゃもの、天地のような広い心にならねばならぬ。』

生身で生きているのですから、痛いことも辛いことも色々あるのが人生です。

困難が無い人生なんて在り得ないでしょう。

しかし、そこで不足ばかり並べてみたところで物事は好転して行きません。


神様にお願いするにも、不足を土台にしては心も顔も歪んでしまいます。

思いつく限りのお礼を土台に笑顔で信心させて頂くことが大切なのです。


プラスを感謝することなら誰にだって出来るでしょう。

しかし、苦悩や絶望といったマイナスの淵にあって、

「ありがとうございます」と手が合わせることが出来るのが信心の有り難いところであります。


また、そのような信心をされている人というのは、

周りの環境がどうであろうとも、

いつも心に神様が居られるので、自然と笑顔がにじみでるのです。


同じ苦労をするのなら、その苦労の経験が、

やがては自分の大切な人のお役に立つようにと

神様が差し向けて下さったのだとお礼を申しましょう。


その苦労は人生の尊い宝となり、

自分の顔を、厚みがあり、また味わいの深いものにしてくれる筈です。
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