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未熟者

お道の教えにこのようにあります。

『人間は、財産ができたり、先生と言われるようになると、

頭を下げることを忘れる。

信心して身に徳がつくほど、かがんで通れ。


とかく、出るくぎは打たれる。よく、頭を打つというが、

天で頭を打つのが一番恐ろしい。

天は高いから頭を打つことはないと思うであろうが、

油断をするな、慢心が出るとおかげを取りはずす。』


自信を持つことは大切なことですが、

自信と慢心とは常に紙一重であります。


いくらお金を稼げるようになったからと言って、

また、いくら人としての生き方が分かったからと言ったところで、

自分の思いや行いが百パーセント間違い無いなんてことは有り得ません。


気を抜けば、怠け心が起こる。

傲慢になる。

人を見下したりもする。

そうなってしまう自分の弱さを自覚することが大切です。


天で頭を打つとは、そのような傲慢さを許さない、

この天地を貫く道理、働きを忘れるな、という教えであります。



歌舞伎役者の六代目 尾上菊五郎の辞世の句に、

『まだ足りぬ 踊り踊りて あの世まで』

とあります。


歌舞伎界でも随一と言われた踊りの名人が、

この世を去る時に「自分はまだまだ未熟者である」と遺しているわけです。

そして、あの世でも踊りの練習をするのだ、と。

学べば学ぶほど自分の未熟さを知ることが大切です。

そこで自然と謙虚になれるのです。


未熟者ゆえに、人一倍努力しようとする。

未熟者ゆえに、どんな人でも尊敬できる。

未熟者ゆえに、他人を責めようとしない。

未熟者ゆえに、人から注意されても怒らずに素直に受け止め、改まろうとすることが出来る。


この未熟者である、という自覚なくしては、

人はすぐに傲慢になってしまい、

人間としての成長が止まってしまうのです。


自分の至らなさを痛感してはじめて人は、

腹が立つことや相手を責めようとする心に打ち克ち、

成長を続けることが出来るのです。
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No title

空手の達人が、拳の握り方が分からないというような。名人と言われる人が自分の未熟さを意識してるって、真剣にやればいぇるほど、そうなっていくのでしょうか。見習いたいです。
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