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私ってな~に?

インドの童話にこのような話があります。


ある夜、旅人がお堂で夜を明かしていると、

一匹の鬼が人間の死骸をかついで来ました。

すぐ後ろにもう一匹の鬼が来て、

その死骸は自分のものだと争いますが決着がつきません。

そこで二匹の鬼は旅人に判断を仰ぎました。

旅人が最初の鬼のものだと言うと、

後から来た鬼は怒って旅人の腕を引き抜きました。

それを見た先に来た鬼は

死骸の手を引き抜いて代わりにつけてくれました。

後から来た鬼はますます怒り、

旅人のもう一方の腕を引き抜くと、

また先に来た鬼が死骸のを取ってつけてくれる。

こんなことをどんどんやっているうちに、

旅人と死骸の体はすっかり入れ代わってしまいました。

二匹の鬼は

「こんなことをしていても仕方がない。この死骸を半分ずつにしよう」

と言って争いをやめ、死骸をもってお堂から出て行きました。


驚いたのは旅人です。

入れ替わった自分の体は鬼に奪われてしまったのですから、

今の自分が本当の自分かどうか分からなくて困ってしまいました。


そこで偉いお坊さんに、

「一体私は誰でしょうか」と尋ねると、

お坊さんは

「そもそも『私』なんていうものはないのだから、

そんな心配はいらん」と答えた、という話です。



何とも不気味な話ですが、「私」とは何か、

ということをたいへん考えさせられる話であります。


普段、私たちは自分や他人のことを、

何か一つの決まった塊として捉えてしまいがちですが、

実はそうではなく、あるのは人と人との関係だけなのです。


相手が悪いと決めつけるのは簡単ですが、

実際には、ただ自分と相手との間に悪い関係があるだけであって、

関係そのものが良いものになれば、

相手からも良いものがたくさん溢れ出てくるものなのです。


ここで大切なことは、関係というものは

相手一人がつくったものではなく、自分と相手との合作なのですから、

「良い関係を築こうとしているだろうか?」

と自らに問いかけなければなりません。


お道の教えに

『人の身が大事か、わが身が大事か。人もわが身もみな人である』

とあります。


「私」や「あなた」というものに拘ることから一旦離れ、

良い関係を築くということに重点を置くことが、

人間関係の悩みを解く鍵となるのです。
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