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「幸わう」言葉

日本初のヨーガ行者である中村天風(なかむら てんぷう)が

結核を患いながらも、ヒマラヤのふもとで修行をしていた時のお話です。

当時、天風の病状は大変深刻であり、

高熱の中、喀血を繰り返し、迎えたある日の朝のことでした。


天風が師匠に対し、「おはようございます」と挨拶すると、

師匠は満面の笑みで、

「おぉ! 世界一の幸福者よ!」と両手と上げました。


これにはさすがに天風も腹を立て、

「先生は私を冷やかしているのですか」と声を荒らげました。


すると師匠は、真剣な顔で答えました。

「そうじゃない。私は本当のことを言っているのだ。

『頭が痛い、熱がある』といっても生きているじゃないか。

まず第一に、生きていることを、なぜ感謝しないのだ。

そんな酷い病にかかっていても、

生きているお恵み、有り難さを考えてみなさい。


痛いといって、病が治るかい。

つらいといって、つらさがなくなるかい。

それを、自分が人に知らせて歩いて、

人までそんな気持ちにさせて、君はいい気持ちなのかい。

自分の気持ちを、自分自身で、もっとにこやかにしたらどうだい。」


師匠からこのように言われ、天風は思いました。

「本当にその通りだ。今まで何と罰当たりな自分であったことか。

せめて生きている間はだけは、どんなことがあっても、

ニコニコ笑って、良い言葉を話して、明るく生きて行こうではないか。」と。


それから二年後。

天風は修行を通じて結核を見事に完治させ、日本に戻ったのでした。



言葉には一体どれだけの力があるのか。

かつて日本は「言霊の幸わう国」と呼ばれていました。
 

言葉とは「ことの葉」、

葉はものを包むものでありますから、

言葉という風呂敷に、

自分の一番綺麗で元気な霊(たましい)を包んで、

人に差し上げるのが本来の姿なのです。


それではじめて、

言葉を渡した者も、言葉を受け取った者も喜び幸わう。

両方が幸せになれるのです。


汚い言葉や否定的な言葉では、幸わうことにはなりません。

「言霊の禍う国」になってはなりません。


自分の言葉が自らを救い、人を救い、

幸せをもたらすことになる。

このことを忘れてなりません。
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No title

本当に言葉は大切ですね^^

私もより意識して、生きていこうと思います。
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