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恩人

をさ はるみさんの作品に、
『独り言(ひとりごと)』という詩があります。

わたしがわたしになるために

人生の失敗も必要でした

むだな苦心も骨折りも

悲しみも必要でした

わたしがわたしになれたいま
 
恩人たちに手をあわせ
 
ありがとうございますと
 
ひとりごと


恩人とは自分にとって感謝すべき人、
尊敬すべき人に限ったことではありません。
反面教師もまた恩人なのであります。

人だけではありません。

失敗も、無駄な苦心も、骨折りも、悲しみも、
その全てが人生の恩人である、と。

一見無駄に見えることの中に、
どれだけの恩寵があるかということを考えさせられます。

プラスを感謝することなら誰でも出来るでしょう。

しかし、苦悩や絶望といったマイナスの淵にあって、
「ありがとうございます」と手が合わせることが出来るのが
信心のありがたさであります。

苦悩や絶望が縁となって、
神様の願いに気付かせていただき、
真の生き方に目覚めるのです。

そこから自然と手が合わさるようになる。

お道の教えに、このようにあります。

『神は、人間を救い助けてやろうと思っておられ、
このほかには何もないのであるから、
人の身の上にけっして無駄事はなされない。
信心しているがよい。みな末のおかげになる。』

神様は人間の親であります。

親は、たとえ子どもが親の恩を
分かっていなかったとしても
子どもの世話をし続け、心配をして下さいます。

そして、子供の至らないところは、
改まり成長できるよう、
祈りに祈りながら長期に亘って時節を待って下さいます。

私たちが逆境の中で「助けて下さい」と
神様に祈る遙か前から、
実は神様が祈って下さっているのです。

最善、最高、最適の神様のお働きの中で、
生かされ生きていることへの感謝を忘れず、
より良くなろうと努めることが、
すべての恩人への「恩返し」となるのです。
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