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たらいの水の法則

かつてネイティブ・アメリカンの話し合いの場では、
「発言棒」と呼ばれる、木で作られた巨大な棒が
重要な役割を果たしていたそうです。

発言棒の使用のルールは極めて簡単で、
話し合いの場ではこの発言棒を握っている者だけが発言することを許され、
発言棒を握っている限りは、
理解されたと納得できるまで一人で話すことが出来、
他者は異論を唱えることはおろか賛成することすら出来ません。

彼らに許される唯一の行為は、発言者が理解されたと思えるように、
発言者の主張を正しく繰り返し、確認することだけなのです。

そうして、発言者は皆に自分の主張を理解してもらえたと思えたら、
次の人に発言棒を手渡して、自分の時と同じように、
発言者の声にただ耳を傾ける、というのがルールであります。

一見、そんな悠長なことをしていては
話し合いが前に進まないじゃないかと思うのですが、
実際にはその真逆で、発言棒を使った方が、
口論が少なくなり、良い解決策が次々と生まれるのだそうです。

さて、このネイティブ・アメリカンの智慧から
学ぶべきこととは一体何でしょうか。

人間の根本には、「自分を理解してもらいたい」
という切なる願いがあります。

この願いがあるために、
人は誰しも自分の話を聞いてもらいたいものですし、
自分の話を聞いてくれる人のことを好きになるものです。 

そして、この願いが満たされて初めて人は、
相手のことを理解したいと思えるようになります。

だからこそ、まずはこちらが相手の話を聞く必要があるのです。


金光教の教えに
『おかげ(幸せ)はたらいの水である。
 向こうへやろうとすれば、こちらへ来る。
 こちらへ取ろうとすれば、向こうへ行く。』
とあります。 

この「たらいの水」の法則はあらゆる物事に通じます。

人に自分の話を聞いてもらいたいと願うのならば、
まず自分が人の話を聞くことに専念してみる。

まず発言棒を相手に握らせてあげて、
相手の主張を正しく理解することに徹するのがルールです。
そうすることが、自分のもとに発言棒が回って来る唯一の方法なのですから。
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仕事柄、様々な方と話します。先ずは相手の話をしっかりと聞かせて頂く事を心掛けます。新年の「~させて頂く」に繋がると実感しました。
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