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「有難い」ルート

戦後の民営九電力体制を生み出して
「電力の鬼」と呼ばれた松永安左エ門(まつなが やすざえもん)は
このような名言を残しています。

「実業家として大成するためには、
長い闘病生活、長い浪人生活、長い牢獄生活の三つを経験しなければならない。

三つを経験するのはなかなかたいへんなことだが、
少なくとも一つくらいは経験しなければ、実業人の端くれにもなれない」
 
闘病生活とは死にかけるような大病、
浪人生活とは失業状態。
牢獄生活はさすがに無理があるので、現代に置き換えれば
「胃に穴があくような職場や家庭環境」といったところでしょうか。

いずれも辛いに違いないのですが、
それをなおかつ長い期間経験するところに大きな「価値」があるのだと、
日本の歴史を代表する実業家は言いきっている訳です。
 
ではそうした長く辛い経験の中に、
一体どのような「価値」を見つけることができるのでしょうか?

一般的に私たちは「幸せ」より「不幸せ」を感じやすいと言われます。

言い換えれば、怒りや不満といった不幸せな感情は
何の苦労も無しにやってきますが、
感謝や満足といった感情を持つには、
特別な経験をしたり、心の訓練をする必要があるのです。

その特別な経験というのが、
まさに闘病・浪人・牢獄に値するのではないでしょうか。

死に直面して初めて、命や健康の有難さを知る。

職を失って初めて、仕事やお金の有難さを知る。

逆境にあって初めて、思いやりの有難さを知る。

今まで当たり前に「有る」と思っていたことが、
本当は「有り難い」ことであったと思うようになるのです。

その時、心の中では、これまで毎回通ってきた
怒りや不満のルートの反対方向にある、
感謝や満足からなる「有難い」ルートを通るのです。

初めは慣れなくても、繰り返し通ると
「有難い」ルートが正規のルートとなって、
物事への対処の仕方が全く変わってくる。

だから、松永安左エ門は長く辛くとも
「価値」があるのだと言ったのではないでしょうか。

信心というのは、この「有難い」ルートを
一歩一歩踏み締める訓練だと私は考えています。

闘病・浪人・牢獄を全て経験しないと通れないルートだとしたら、
あまりに酷な話ですから(笑)
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