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有難く受け取る

『あるもの みな美しく、おこること みなよし(高橋正雄師)』

信心をすれば一切の苦難が無くなるかと問われれば、
残念ながらそんなことは有り得ないでしょう。
人が人として生きていく以上は、苦難にどうしても直面していきます。
色々あるのが人生というものです。
しかし、事実として苦難がありながらも、そのことで心が苦しまなくなる、
その苦難の中にも「ありがたい」と思える心が生まれてくることが信心なのです。

そして信心をさせて頂くということは、自分と物事、自分と周囲の人々との間に神様を見出すことです。
自分の好き嫌いで物事や人を受けとめようとしないで、
起きてくることは全て神様のお差し向け、そこに自分にかけられた神様の願いを受け取ろうとするから、
「あるもの みな美しく、おこること みなよし」と思える自分にならせて頂けるのですね。

現実を変えることが出来なくても、悩みに対する心の持ち方を変えることはできます。
過去の出来事を捨て去ることはできなくても、とらえ直すことはできます。
結局のところ、出来事自体には良い悪いはなく、受け取る側の心にだけ、良い悪いがあるのです。

ある人にとってはとても良い人、良い物、良い出来事であり、
ある人にとってはとても悪い人、悪い物、悪い出来事でもあるのです。
良いも悪いもないのであれば、「すべて恵まれてのことなのだから」と、
神様から頂いた「ご縁」として有難く受け取る心を育てていきましょう。
そうすれば、どのような境遇に置かれても、人は幸せになれる。

境遇は変えられなくても、生き方を変えることで人生の見え方が変わるのです。
有難く受け取ったその第一歩が幸せな人生へと通じている。
ですから信心する人は、神様から差し向けられた今の一瞬一瞬を、
嬉しく楽しく有り難く生きていくことが大切なのです。

どうにもならないと思う時には

『どうにもならないと思う時にでも、
わめき回るようなことをするな。
じっと眠たくなるような心持ちになれ』

中国・明の時代に書かれた、『菜根譚(さいこんたん)』という書物の中に、
「口乃心之門(口はすなわち心の門なり)」とあります。

食物と言葉の出入口である我々の口は、実は心の出入口でもあるのですね。
この口を慎重に守らなければ、心というものは気付かぬ内に洩れ出て流されてしまう。
ですから「心の門」である口にいつも注意を払いなさい、と教えているわけです。

また、門(出入口)というからには、
口から出た言葉が、やがて返ってくるという意味も込められているのでしょう。
昔から言霊(ことだま)という言葉があるように、一度発した言葉には魂が宿るものです。
そしてその言葉は後に、言葉を発した人の心、大きく言えばその人の人生をもつくりあげて行くのです。

一度自分が言った言葉は、やがて必ず自分のもとに返ってくる。
いよいよ心の門である口の扱いが大切になってまいります。

しかし、そうは言っても人間ですから、ついつい感情が口からこぼれそうになる。
その感情が感謝や喜びであれば問題無いのですが、
不足や怒りであっては、その後の人生をも台無しにしかねません。
そのような時、どのようにすればよいか。
そういう時こそ、じっと眠たくなるような心持ちになることが大切です。
それがわめき回りたくなる状況から抜け出す唯一の道なのです。

口を開けば感情に流されやすい。
感情を口に出してしまえば、その言葉に流されてしまうのが人間というもの。
ならば、心の門である口をしっかりと守って、時には鍵を掛けて固く閉ざすことも大事なのです。

人や物事を責めようとする「思い」をそのまま口に出さず、
静かに神様へと心を向けていくことが、大切なのですね。

たらいの水

『おかげ(幸せ)はたらいの水である。
向こうへやろうとすれば、こちらへ来る。
こちらへ取ろうとすれば、向こうへ行く。』


ネイティブ・アメリカンの話し合いの場では、「発言棒」と呼ばれる、
木で作られた巨大な棒が重要な役割を果たしていたそうです。
発言棒の使用のルールは極めて簡単で、
話し合いの場ではこの発言棒を握っている者だけが発言することを許され、
発言棒を握っている限りは、理解されたと納得できるまで一人で話すことが出来、
他者は異論を唱えることはおろか賛成することすら出来ません。

彼らに許される唯一の行為は、発言者が理解されたと思えるように、
発言者の主張を正しく繰り返し、確認することだけなのです。
そうして、発言者は皆に自分の主張を理解してもらえたと思えたら、次の人に発言棒を手渡して、
自分の時と同じように、発言者の声にただ耳を傾ける、というのがルールなのです。

一見、そんな悠長なことをしていては話し合いが前に進まないじゃないかと思うのですが、
実際にはその真逆で、発言棒を使った方が、口論が少なくなり、良い解決策が次々と生まれるのだそうです。

さて、このネイティブ・アメリカンの智慧から学ぶべきこととは一体何か。
それは、人間の根本に、「自分を理解してもらいたい」という切なる願いがあるということ。
この願いがあるために、人は誰しも自分の話を聞いてもらいたいものですし、
自分の話を聞いてくれる人のことを好きになるのです。 
そして、この願いが満たされて初めて人は、相手のことを理解したいと思えるようになる。
だからこそ、まずはこちらが相手の話を聞く必要があるのです。 

この法則はあらゆる物事に通じます。
人に自分の話を聞いてもらいたいと願うのならば、まず自分が人の話を聞くことに専念してみる。
まず発言棒を相手に握らせてあげて、相手の主張を正しく理解することに徹することが、
自分のもとに発言棒が回って来る唯一の方法なのです。

子の頭を叩くより

『子の頭を叩くより、親である自分の頭を叩けば、すぐおかげになる』

鹿児島・薩摩にはかつて「郷中(ごちゅう)教育」と呼ばれる、武士階級の子弟教育法がありました。
その特徴は、町内の子供たちの中で一つの組織をつくり、年長者が若年者の先生役として指導するというものですが、
その指導方法とは言葉によるものではなく、行動によって手本を見せるというものでした。

そして、あの西郷隆盛も、この独自の教育方法の中で育った一人なのです。
その西郷が鹿児島に私学校を開校するにあたり、
校長には、西郷と同じ郷中に育った後輩である篠原国幹(しのはら くにもと)を選び、その教育を託しました。

さっそく篠原は私学校の教育体制を整えようと考え、西郷にこう尋ねます。
「私学校の校則はどのようにしましょうか?」
すると西郷は篠原をじっと見返し、一言言いました。
「お前が校則になれ」

生徒は教師を見習うものですが、その教師が見習うのはその上司である校長に他なりません。
校則を条文として書くことよりも、まずは自ら模範となってやってみせよ、そのように西郷は諭したのです。

家庭でも会社でも、自分が上に立ってみると、相手を指導するにも自分の権限を利用して、
ついつい言葉に頼ってしまいがちです。
そして偉そうに言う割には自分も出来ていなかったりすることがあるので、相手にも本当に正しいことが伝わらないのです。
言葉で言うのは簡単ですが、いざ行動に現すとなると大変難しい。それは相手も同じことです。

誰かと待ち合わせするのでも、自分が間違った場所にいては、いつまでたっても相手と会うことは出来ないでしょう。
自分が約束通りの正しい場所で待っているのであれば、
たとえ相手が遅れたとしても、いつかは必ず会えるものです。
相手に正しい処に来て欲しいと願うならば、
まずはこちらが、正しい処で待つことが大事なのです。

親と子

『神は人間の親様である。
信心をする者は、一生死なぬ父母に巡り合い、
おかげを受けていくのである』


神様とは、人間を祟ったり罰を与えたりする存在では無く、人間を愛してやまない親神様なのですね。
考えてみれば、数多ある人間関係の中でも親と子の間柄ほど、根本的に「善いもの」はありません。
何故それほど善いかというと、それは、親が子を無条件に許すところにあります。
親は子どもの事を子ども自身が知っているよりもよく知っており、
子どもの欠点短所をもよく知っていて、その上で可愛がることが出来る。その欠点短所を許すことが出来る。

子どもからすれば、この「知っていて可愛がってくれる」、「知っていて許してくれる」、
ここに有り難いところがあり、助かるところがあり、育てられるところがあるのですね。

自分の秘密を親ほどよく知っていて、もし可愛がらないということになれば、これほど恐ろしい敵はいませんよね。
油断も何も出来たものではない。
けれども、子どもが親の前では用心せねばという気が少しもしないのは、
自分のそのまま、ありのままを親が愛してくれる、許してくれる、と子ども自身がよく分かっているからなのです。
その深い親しみは何とも言えぬものですが、もし名をつけるとすれば、これこそが「信じる」という心持ちなのでしょう。

他の人間が自分のことを本当に愛してくれていると信じ切れる時、人は心から落ち着くことが出来ます。
その代表例が、親と子の関係なのです。
同じ親でも、神様は人間よりも遥かに気が長く、心が広い。
責めるところが一切無い為に、ものを言われることもない。
これ程愛情深い親はいないのです。
私たちがこの人生で信心のご縁を頂くことは、その親神様と出逢ったということ。
その「一生死なぬ父母」に巡り合えたことに御礼を申し、
親に恥じぬ生き方を心掛けていくのが、信心なのです。
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