FC2ブログ

本気の毎日を送る

『昨日を忘れ、今日を喜び、明日を楽しめ』


作家で詩人の高見順さんの晩年の話であります。

食道がんのために病床に横たわっていた時、

ふと窓の外を見ると、激しい風雨のなかを少年が新聞を配達している姿が見えた。

その姿に胸を揺さぶられ、次の詩を書かれたそうです。

なにかをおれも配達しているつもりで
今日まで生きてきたのだが
人びとの心になにかを配達するのが
おれの仕事なのだが
この少年のようにひたむきに
おれはなにを配達しているだろうか
 
ひたむきな新聞配達の少年の姿が晩年の作家魂に火を灯したのであります。


私たちの心に火をつけ、生きる力を与えるもの。

それは、決して見た目や才能ではありません。

よいことでも、わるいことでも、人間が重大なことにぶつかって、

その人の本気が出ている時というのは、人を惹きつける力がある。

そこに人間の真(まこと)、本体が現れ出ているからです。


毎日を本気で生きていこうとするならば、感謝を中心に置かなくては続きません。

人間にとって感謝にまさる生き甲斐はないのです。

地位があっても、金持ちであっても、感謝できなければ決して幸福とはいえません。

今日一日、自らに与えられた仕事を精一杯に喜んでさせて頂けるかどうか。

後で振り返って、今日一日よかったなぁと生き甲斐を感じ、幸せを思うかどうかが一番肝心なことであります。

火は自身が暖かいばかりでなく、周囲のものまで暖かくします。

自身が明るいとともに、周囲のものまで明るくするのです。

人も同様に、自身が感謝で本気の毎日を送るなら、

その周囲にもそのような人や出来事が増えていくことになる。

それが道にかなうということです。

自分が見えていればこそ

人生というのは何事も思い通りに行くものではない。

そのことは誰もが知っていることでしょう。

そして、何か一つの思いが叶ったとしても、また一つ思うことが増える。

一つの欲が満たされれば、また次の欲が起こる。

ですから不平や不足というのは言い出せばキリが無い。

このことも誰もが知っていることでしょう。


しかし、それらのことが頭で分かっていると言ったところで、

不足を言うのを止めるのは大変難しいことです。

それだけ、「不足の根」というのは、私たちの心に大変深く根付いているのです。


その他の根、腹立ちや心配や恨みや疑いなど、

色々な困った心持ちの根というのも同じで、自分の力でどうにかしようとしたところで、

たとえ表面上は取り繕うことが出来たにせよ、根を断つことは出来ません。

根が残っている以上、何かの拍子で必ず表に現れてくるのです。


そこで、このお道では信心を通して、「自分を見よ」と説いているのです。

自分をしっかりと見て行けば、不足を言わない、

腹を立てまいと心掛ければ心掛ける程、不足に思い、腹を立ててしまう、

どうしようもない私であるということが分かり、

自分の力ではどうする事も出来ない私であるということが得心出来る。

そこで自分を見直さざる得なくなる。その時はじめて一筋の光明が指すのです。


不平や不足が起こるというのは、自分を良しとし、

これ位のことはしてもらって当然だと思う気持ちが必ずどこかにあるのです。

そのような思い上がり、勘違いが砕かれたとき、不足の根も断たれるのです。


また、自分が見えることによって、相手だけが悪いと思っていたことが、

自分も相手も根本的には変わらないことが分かるところから、

相手の悪いところも許せるようになり、また善いところもよく見えてくるようになります。

自分が見えていればこそ、他の人が悪いところを出しても、

それが我が内にもあることを知っているから、簡単には責められなくなる、蔑めなくなる。

不足の根が断ち切れた時、その他の色々な困った根も断ち切れて行くのです。

お陰様

太陽の塔などの作品で知られる岡本太郎さんが、

ある講演会でお話された際、臨済禅師の

「道で仏に逢えば、仏を殺せ」

という教えについて、参加者に対し、このように問いかけました。


「道で仏に逢えば、と言うが、皆さんが今から何日でもいい、京都の街角に立っていて御覧なさい。

仏に出逢えると思いますか。逢えると思う人は手を上げてください。」

誰も手を上げません。岡本さんは続けます。

「逢いっこない。逢えるはずはないんです。では、何に逢うと思いますか?」

誰からも返事はありません。そこで岡本さんは言いました。

「出逢うのは己自身なのです。自分自身に対面する。そうしたら己を殺せ。」

たいへん考えさせられるお話であります。


己を殺す、というのは本当に殺す、死ぬという意味ではなく、

自分と仏、自分と他人という対立した見方、考え方を無くすという意味ではないかと思うのです

自分も無ければ、他人も無い。

仏、神というのも自分と離れて存在しているのではない。

この自分というものは、自分だけの自分ではなく、

全体の一部として自分があるということに気付くことが大切です。

そこに至ってはじめて、これまでの悩みや問題の一切が無くなるのです。

自分とすべての物とを別に見、対立させて考えているというところが変わらぬ以上、

他に対する是非善悪の批判を無くすことは出来ません。

自分を生かす無数の働きに目を向け、耳を傾けることが出来れば、

もちつもたれつ、「お陰様」の本当の姿が見えてきます。

夏の暑い太陽の直射も、大樹の茂る枝葉が涼しい陰をつくってくれます。

その働きを、恩恵として受けとめて、「お陰様」となるのです。

自分が気付こうと気付かまいと、自分を生かそうとする働きがこの天地の中に満ちわたっていて、

その中に生かされて生きている自分であることを知ることが肝要なのです。

ありがたく勤める

『世のため人のため、わが身の上を思って、

 家業をありがたく勤めることができれば、それこそがおかげ(幸せ)である。

 それが神様の御心にかなうのである』


ふつう信心といえば、宮、寺、お堂など特別な場所で、

特別な作法をもって特別なことをすることのように思われがちですが、実はそうではありません。 

会社でのお勤めや、家事や育児といった日常の仕事の中にこそ信心がある。

その仕事をありがたい心でさせて頂くことこそが神様の願いである、という教えであります。


近年では仕事のことを、「利益がすべて。結果がすべて」などと言ったり、

「生活を保つための手段に過ぎない」などと割り切ったりする意見が、大変多くなってきました。


しかし、もし仕事のことを、利得や名誉などを得るための手段だと考えるならば、

仕事をすればするほどに、どうしても利己的になっていき、堕落していってしまうでしょう。


また、もし仕事を自分が生きていくための単なる手段として、

そのためにしなければならない重荷であると考えるならば、

いつまでたってもそういう仕事の仕方しか出来ず、

またそういう仕事しか与えられないようになるでしょう。


そのように仕事を何かを得る為の手段として考えるのではなく、

仕事自体を目的として考えてみてはいかがでしょうか。


何の為というわけでなく、仕事をすること自体に感謝し、

自分はどうなるかなどということは忘れて、ただ仕事をすることを喜んでみる。 

すると、仕事のほうも喜んでくれて、

終始自分につきまとってくれるようになる、それが道理というものです。


「生きる」という字には、「生む」という意味が込められています。

これは、神様から与えられた力を用いて、そこに何かよいものを生みだしていく。

それが生きるということであり、働くということでもあるのです。

与えられた仕事をまっとうする中で、人は「生きがい」を得、幸せになっていくのです。

子供とともに

相田みつをさんの詩に、このようにあります。


アノネ
親は子供をみているつもりだけど、
子供はその親をみてるんだな
親よりもきれいな、
よごれない眼でね 

子供というのは、親が子供に対して思っていることが、

本当に自分への愛情なのか、親自身の自己愛なのかということを、非常に敏感に感じ取ります。

親はともすると、自分が果たせなかった夢を子供に託したりして、

自分が持ち合わせなかったような、無理難題ともいえる要求を子供に課してしまいがちではないでしょうか。

しかし本当は、子供をそのまま、子供のありのままを受け入れて、信じてやればそれでよい。

それだけでよいのです。


たとえ子供が親自身の弱点や欠点ばかりを受け継いだとしても、

「私の子供の頃にそっくり同じ。やっぱり親子やなぁ」と肯定的に思いながら育ててやれば、

さぞかし子供は、楽な気持ちでのびのび育つことができるでしょう。


子供は親が「思っている」通りに育つと言われますが、「望んでいる」通りには育ちません。

ですから、子供のことを信じてやりさえすれば、「信じられるような」子どもに育っていく。


それを、『心配だ、心配だ』といって信じてやらないから、

「信じられない」子どもに育っていってしまうのです。


生きとし生けるもの、存在するもの、皆、神様のお造りになられたものなのですから、

みんなそのままで美しいのです。

可愛い子ども、素晴らしい子どもだと、こちらに感じとれる心があれば、

子どもはみんな、そのように育っていくのです。

子供を授かってはじめて人は親になる。

言わば、子供とともに生まれ、子供とともに成長させていただくのであります。

そのような謙虚な心で子育てをさせていただきましょう。
ランキングに参加しております!
いつもクリック頂き、        誠にありがとうございます。   アヒルちゃんとネコちゃんを     1日1回ポチッとお願いします。

FC2Blog Ranking 人気ブログランキングへ

お越し頂きありがとうございます!
ご連絡はこちらよりどうぞ

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
最新記事
カテゴリ
FC2カウンター